個性をカタチ

ひとりひとりのワーク

サンアップの作業 ②畳み 行程編

2019年 08月 27日

作業

サンアップでは、アイロンは使わず、手畳みを行っています。

【館内着の場合】

①乾燥したズボンをテーブルに広げ、ズボン担当の人たちがズボンを4つ折りにします

②別のテーブルで上着担当の人たちが上着を畳みつつ、ズボンを中に入れ、上下セットにします

③重ねたときに傾いたり、倒れたりしないようにズボンを互い違いに入れつつ、10枚セットにします

④結束機で束ね、納品用ワゴンに詰めます

⑤360枚(36セット)そろったら、納品ワゴン1台ができます。日によって違いますが、約1400枚の館内着を5台のワゴンに分けてホテルへ納品しています

⑥みんなが畳んだ館内着は、ホテルの各部屋に配られ、ビジネスマンや家族連れ、外国からの旅行客などのお客様に使われています

⑦他にも美容院のガウンや布団カバーなどの5種類を毎日、2000枚以上畳み、納品しています



館内着、パジャマなど、それぞれ決まった畳み方がありますが、職員や先輩利用者がわかるまで教えてくれます。

初めは何度か作業をしてもらい、上着を畳むのが難しければズボンだけ、10枚セットで畳むのが難しければ5枚など、その人がいまできる作業を無理なく行ってもらいます。

箱の組み立てや料理などでは失敗するとロスが出てしまいますが、クリーニング作業では、失敗しても何度でもやり直すことができます。

毎日、同じ作業をくり返し行うため「初めはうまく畳めなくても練習を重ねるうちにうまく畳めるようになった」「枚数を重ねても崩れない方法を工夫するようになった」と話す利用者も多いです。

また、作業は立って行うのでじっーと座っているのが苦手でも大丈夫です。トイレや水分補給も休憩時間関係なく、自分の好きなタイミングでできます。

毎年、養護学校の先生が実習に訪れるのですが、そういうときも利用者が先生になり、畳み方を教えています。